「支払調書って何?」を、経理の本音でかみ砕いてみる
|大森支央里

1月、カレンダー的には「新年スタート!」なんですが、
経理だけ、なぜか M-1 決勝前みたいなソワソワ感になります。

はい、支払調書です。


支払調書って、ざっくり言うと何者?

ざっくり言うと支払調書は、

フリーランスさんに払ったギャラの“成績表”を
本人と税務署にそっと渡す紙

です。

  • 1年間でいくら払ったか

  • いくら源泉所得税を引いたか

をまとめて、

  • 相手本人

  • 税務署

の両方に「はい、確定申告の材料どうぞ〜」と出してあげる役目です。

…なんですが、経理側からすると全然“そっと”ではなく、
ゴリゴリの大仕事です。


実務で一番キツいのはどこか

毎年つまずくポイントは、だいたい同じです。

① 結局、誰に出すの問題

外注費・業務委託費・謝礼…
勘定科目の中に、フリーランスさんも専門家もごちゃっと混ざっている。

② 住所とマイナンバー足りない問題

「とりあえず振り込んじゃった」が、年明けに牙を剥きます。
いざ支払調書を作ろうとしたら、肝心の情報が揃ってない問題。

③ 最新のルール・手引きの確認

税務署の手引きや法令の改正など、
「昨年と同じでよいか」を確認する作業も欠かせません。

毎年この3コンボで、経理のHPが削られていきます。


試してみて、だいぶラクになった3ステップ

ここ数年で「これはマシになったな〜」と思ってるやり方がこちらです👇

① 仕訳から“人に払ってるお金”だけ抜く

まずは、

  • 勘定科目

  • 補助科目

を使って、フリーランスさん・専門家っぽい支払いをバーッと抽出。
年に1回まとめてじゃなくて、月次のタイミングでざっくりリスト化しておくと、年明けの地獄がかなり薄まります。

② “常連さんリスト”を作る

毎年ほぼ確実に支払調書を出す先は決まってきます。

  • いつもお願いしているデザイナーさん

  • 顧問系の先生方

  • 毎年イベントでお願いする司会・カメラマンさん など

この人たちを「常連」としてリスト化。
新規の方は、初回の契約・振込のタイミングで住所&マイナンバーをもらうルールにしました。

「あとで聞けばいいや」は、だいたい忘れます。(未来の自分を信用しない)

③ 社内に“怪しかったら経理に一声”ルールを流す

後工程だけでなんとかしようとすると、経理が燃えます。

なので、

「こういう業務委託で、◯◯円を超えそうなら、
契約前に一回経理に投げてください」

というざっくりルールを、営業や現場に共有。

  • 先に「対象かどうか」だけ相談してもらう

  • 大丈夫ならそのまま進めてもらう

にしておくと、変な案件だけ前もってキャッチできるのでだいぶ平和です。


やってみて気づいたこと

支払調書って、見た目は「1〜2月の季節イベント」ですが、
本当のところは、

1年かけてちょっとずつ準備しておく方が、圧倒的に正解

なものでした。

  • 毎月の支払いを、ほんの少しだけ意識する

  • 常連さんリストを育てておく

  • 契約の前後で一言もらう文化を作る

これだけでも、1月の自分のメンタルがかなり守られます。


「うちの場合って、誰が“常連さん”になるんだろう?」
「どの支払いが支払調書の対象なのか、ちゃんと線引きしておきたい」

などのモヤモヤがあれば、
実務フローの整理や「常連さんリスト」の作成もご一緒できますので、
ご関心があればぜひお気軽にご相談ください!

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